今月の初めに「手取り23万」がトレンド入りしました。

残業120時間(月間300時間勤務)で最低賃金の暮らししかできない男性が取り上げられていました。この件について私の意見を述べさせていただきたいと思います。

※私は実際の放送を見ていないのでネットの情報を参考にしています。

 

今すぐそんな会社辞めろ!33歳ならまだまだ転職は間に合うぞ!

むしろこれだけ言ってこの記事を締めてもいいくらい。でもそれじゃつまらないから深堀りしていきます。

私は、新卒より若干安い給与体系となっているのをかなり不満に思っていましたが、この男性に比べたらかなり恵まれているなぁとつくづく思いました。詳細は後述します。

私のこれまでの最低時給は800円

私は大学時代に初めてアルバイトをしましたが、一番安い時給は800円でした。現在は最低賃金が上がっているので800円以上もらえると思います。

※ちなみに当時は、再来月から最低賃金が1013円になる都道府県で暮らしていました。

今回は、時給800円として計算してみましょう。

計算の条件

つぎの2つの条件で計算してみました。

  • 日曜日は必ず休み
  • 残業代は全額支給
  • 月25日出勤(1日12時間出勤)

計算結果

日曜日がお休みと仮定しているため休日割増(35%増し)は発生しません。そのため1日12時間の勤務を定時勤務(8時間)と残業時間(4時間)に分けていきたいと思います。

基本給部分(8時間)

800円(時給)✕ 8(時間)✕ 25(日)=160,000(円)

残業部分(4時間)

1000円(割増時給)✕ 4(時間)✕ 25(日) = 100,000(円)

合計で26万円です。当時の私の最低賃金でもこれだけ働けば26万円ももらえるんですね(遠い目)

 

33歳男性の場合で考えてみましょう

男性は東京都で働いているとのことなので現在の東京の最低賃金985円で計算してみましょう。

基本給部分(8時間)

985円(時給)✕ 8(時間)✕ 25(日)=197,000(円)

残業部分(4時間)

1231円(割増時給)✕ 4(時間)✕ 25(日) = 123,100(円)

合計で約32万円です。手取リ23万にしては引かれすぎですね? 深夜残業はしない前提で計算しているのでもし深夜残業をしているならもっと高くなります。

 

男性がすぐに取るべき行動

1日の勤務時間のメモを取っておいて、退職届を提出して、2週間毎日欠勤の連絡をしてすぐに辞めましょう! これしかないです! 

毎月120時間の残業をしていたなら会社都合で待機期間7日だけで失業保険がすぐに貰えます。

時間的余裕がないと貯金できない

「手取り23万ももらっていて生活できないなんて贅沢だ」という意見がありますが、いくら収入があっても時間的な余裕がないと出費は増えていきます。

私も3ヶ月間だけ連続で残業60時間超えを経験しましたので、男性の状況がよく分かります。

私の事例を紹介します

土日休みはかろうじてありました(最後の方は休日出勤もあり)が、平日が忙しすぎてどんどん出費が増えていきました。勤務地が地方であったためかなり不便を強いられました。

  • スーパーが21時までしかやっておらず、買いに行けない。
  • コンビニでの買い物になるので割高になる。
  • 土日はとても自炊する気に慣れないので外食ばかりになる。

当時の残業代は10~12万円くらいあり、総支給は30万円を超えていましたが、あまり貯金できていませんでした。

意外に思われる方も多いと思いますが、残業が減って時間の余裕ができた今のほうが貯金できています。収入が少なくても支出が減れば貯金ができるのです。逆もしかり。

私は毎月の給料から3~4万円を自動積立で貯金しています。さらにもうすぐ振り込まれるWebライター(副業)の収入も8割貯金する予定で考えています。

最終的には毎月20万円以上貯金して、イオンの株を100株だけ買う事が目標です。

 

男性の家計簿を読み解きます

それでは、今年に入ってから毎月貯金をしている私が、ニュースに取り上げられていた33歳男性の家計簿を読み解いていきたいと思います。

家賃・光熱費

光熱費込みで61,000円ならそこまで高くありません。東京ならむしろ安いくらいです。問題なしと考えます。

食費

食費は4万円とのことで私からするとかなり安いです。むしろ少ないです。

さすがに水分を取らないわけにはいかないのでおにぎり以外にもペットボトルのドリンクなどを買っていくと4万円くらいはかかると思います。

むしろ食生活があまり充実していないので食費をもう少し高めて野菜などの栄養を取るようにしたほうがいいと思います。

 

携帯・通信費

私の査定ではネット代込みでも15000円が上限です。2万円は高いです。ここは節約しましょう。おそらく会社への電話代などで通話料がかさんでいると思われます。

対処方法は2つあります!1回の通話時間の長さによって決めましょう。

  1. 格安SIMに変える(1回の通話時間が5分以内ならかけ放題が使えます)
  2. 大手キャリアのカケホーダイ(1回の通話時間が10分を超える場合におすすめ)

余計なオプションに加入していないかを確認してください。無駄なサービスに加入している場合は、日割り計算にならないサービスであってもすぐに解約してください。

※もったいないからあとで解約しようと思っていると絶対に忘れます。

保険・年金

高すぎです!(即答)

保険は、独身ならライフネット生命の生命保険(月額で約2000円)で十分です!

会社で確定拠出年金などに入っている場合は、生活が苦しいので減額してほしい旨を依頼すべきです。

33000円という金額から考えて、つみたてNISAをしているとするならば即刻やめてください。投資は余剰資金で行うべきで、余裕がないなら投資はしてはいけません。

無駄な保険や公的年金以外の年金はすぐに解約してくださいね!

交際費

3万円は少し高い気がします。そのお金で壊れた洗濯機を買ってください(昨年から洗濯機が壊れているのでコインランドリーを使っているそうです)!

彼女さんがいらっしゃってデート代などに使っているならもう少しお金のかからない方法(自宅で映画を見たり、ゲームで遊ぶなど)に変えるべきです。

交際費を1万円にしてたまに外食するくらいにしておけば、半年に1回くらいは旅行に行けるかも(休みが取れるかどうかは別問題)!

しかし、交際費の大半はおそらく会社の無駄な飲み会だと思います。どうせ辞める会社なので飲み会は速攻で断りましょう。それだけで2ヶ月目以降は貯金ができます(1ヶ月目は洗濯機を購入します)。

いずれにせよ洗濯機は絶対に買ってください。貯金がないならクレジットカードのボーナス払いで安い洗濯機を買って、洗濯をするたびに「コインランドリーに使ったつもり貯金」で貯金箱にお金を入れていくとザクザク貯まりますよ!

雑費

手取り収入から家賃・光熱費、食費、通信費、保険・年金、交際費を差し引いた残りが46,000円だそうです。使途不明のお金が毎月50,000円近くあるのは良くないです。

絶対に無駄なものにお金を使っていますので家計簿アプリなどを活用して出費を細かくチェックしましょう。

 

今すぐに会社を辞めてください!

33歳で東京住まいなら派遣でもアルバイトでも食いつないでいけます。失業保険もすぐにもらえるし、残業代不払いで訴えれば残業代をもらえる可能性も高いです。

自動販売機の補充のお仕事をされている男性。仕事で車の運転もしていると思います。このままだと事故を起こす可能性も出てくるので今すぐに辞めるべきです。

私の経験上、就職活動のやり方さえ間違えず、雇用形態にこだわらなければ仕事を早く決めることができます。

ブラック企業を退職した1ヶ月後にそこそこ高収入の契約社員の仕事を始めたこともあります。

男性が今後幸せな生活を送れるようになることを心から願っています。